進学先の候補の1つに考えていただきありがとうございます。清水はこれまでたくさんのケースを見てきましたが、自分と価値観が近いところに行くのがHappyな大学院生活を送る大事な要素の1つだと思っています (詳しくは選んではいけないラボの特徴9つを参照)。

研究の面では苦労することが多々あってもサイエンス以外のことで大学院生にunhappyになってほしくありません。人の価値観は過去の影響を強く受けますし行動にも現れます。これまでの研究等のエピソードは挫折も含めてConnecting the dotsに拙文ですが掲載していますので、まずは一度全てお読みいただき、清水がどのような考えの人なのか、ご自身と価値観のずれがないかをご確認ください。

次に、次世代の研究者を本気で養成するための私たちの挑戦および生命医科学研究の将来・未来の2つをじっくりお読みいただき清水の教育研究に関するビジョンと戦略を今一度ご確認いただき、同時にご自身が本気で研究者を目指しているのかを再確認ください。

清水のマインドをご理解いただいたら、次に確認いただきたいのは物理的な研究環境です。訪問の際にもご案内しますが、こちらの写真にいろいろ掲載しておりますので、ご自身の希望をクリアしていることをご確認ください。

これ以外に、もしご興味があれば清水の私見を

で公開しているので、それぞれのトピックスについてどのように考えている人なのか、ということも垣間見えるでしょう。また、外部の方向けにはTwitterのアカウントからも情報発信をしているので何かの参考になるかもしれません。

これらをふまえた上で大学院入学を前向きに検討したい (面談・研究室見学したい) という方はぜひメール等でお問い合わせください。2023年5月28日現在で、2024年4月入学を検討する12名の方の面談を終えています。時期に関係なく随時受け付けていますのでお気軽にどうぞ。

大学院に関するお問い合わせについてお願い

清水は毎日多くのメールを受け取っています。大学院に関するお問い合わせがその中に埋もれてしまうといけませんし、必要事項が書かれていないとどんなことを希望されているのか分かりませんので、下記の事項を満たして下さい。たまに経歴と「面談お願いします」というだけのメールが来ますが、そういう方とは面会しません。たくさんのことをお伺いしていますが、初めてのメールすらしっかり書けない程度の熱意の方はよそに行かれてください。単に医療やバイオやデータサイエンスをちょっと学びたいだけの方は清水研では受け入れません。私達は本当に情熱のある方に絞ってその分どこよりもしっかりとした教育をしたいと考えております。その最初のきっかけとして1人につき2時間も個別面談をして大学院を検討する上でのさまざまな機会を提供しておりますので、みなさんも時間をとってみっちりとメールを書いていただく必要があります。

前提として、件名は「2024年度修士課程について問い合わせ (東京医科歯科大・清水秀幸)」のように、入学希望年度、修士・博士課程のどちらについてのお問い合わせなのか、現在の所属とお名前が分かるようにしてください。現在募集しているのは2024年度の修士課程および博士課程です。

  1. 本文には高卒以上の略歴・自己PR (研究をしていた方は大まかな内容や研究業績があればそれも)を加えた上で、当研究室のどのような点に (あるいはどのような経緯で) 興味を持って連絡をくださったのかをお書きください。志望理由は本学の大学院入試の面接でも聞かれる可能性の高い項目です。特に、広義の生命科学 (医学・創薬を含む) または情報科学以外を専攻してきた方は、なぜこれまでの専攻をさらに極めるのではなく分野替えをしたいのかを明確にしてください。また、経歴上何らかのブランクがある方はその説明もお願いします。
  2. ご自身の「大学院卒業後のキャリアプラン」について教えて下さい。修士課程を希望している方は修士号をとった後の、博士課程を希望している方は博士号をとった後にどうしたいのかという人生設計をお尋ねしています。
  3. データサイエンス領域と、(医科学を含む広い意味の) ライフサイエンス領域それぞれにおけるご自身の現状の知識や経験について教えて下さい。現状はこれらがなくても構いませんが、その場合は集中的な自己投資が必要なことはあらかじめご覚悟ください (当研究室では研究テーマに関わらず両者の高度な知識が入学後は必要になります)。
  4. こちらの基準をご覧になり、学術研究の訓練を開始するにあたって十分な基礎英語力 (修士と博士で基準が異なることに注意してください) があることをお書きください。現時点でこの基準に届かない場合には、失礼ながらまだ数ヶ月あるとはいえ出願しても本学の院試に通る可能性は低めかと思います。本学ではなく他の大学院を探してください。
  5. 修士課程を希望する方は、3に関連して大学院1年目の最初の学会 (12月) までは特に集中的な自己投資が必要です。入学直後の4月〜12月までの期間にアルバイトや就活等のため平日に一定の休みがほしいという方はあらかじめお知らせください (入学後にはじめて申告するのは公平性の観点から認められません。なお土日にアルバイト等をすることは妨げませんので問い合わせの時点では申告不要です)。詳しくは修士課程向けのこちらのページ「お願い2」をご覧ください。
  6. こちらの記事をご一読いただき科学界の情勢をご理解いただいた上で、コンピューター解析に特化したいのか、それとも生命科学実験もしたいのか教えて下さい (どちらも歓迎です)。また、最初のプロジェクトは現在の研究ページに掲げているどれかに関連することになる可能性が高いです。これらのうちどのあたりに興味があるのか (あるいはどれでもいいのか) をお書きください。もちろんテーマが決まるのはまだずっと先ですが、これはどういうスタンスの研究に取り組みたいのか概要を把握するためにお尋ねしています。さらに、もしあれば力をつけた後に取り組んでみたい (現実的かはさておき) 夢の研究を教えて下さい (2年目以降には「マイプロジェクト」を並行して行うことを奨励しているので大学院時代に取り組めるかもしれません)。
  7. たくさんあって恐縮ですが、不幸なミスマッチを防ぐために次に示すいくつかの記事に目を通してください。清水の過去を振り返ったConnecting the dots私たちの挑戦生命医科学研究の将来・未来、清水研の教育ポリシー研究ポリシー研究者を目指す方のキャリアガイドの該当項目 (修士課程 or 博士課程)、戦略的大学院生活のすゝめおよび大学院生受け入れ必須条件とQ&Aを読んだ旨をお書きください。
  8. 原則として連絡をいただいてから1週間後を目処に面談できるようにしておりますが、都合の悪い日や時間帯があらかじめわかっていればご教示ください。東京近郊以外にお住まいの方などは、ご希望の面談日を提示していただくことも可能です (その指定日に面談できるかは当方の都合も関わりますのでお約束はできませんが)。面談は基本的に月〜金の午後 (13時〜18時) になります。医師などの仕事をされている方で、平日が難しい場合には土日祝でも対応可能な場合がありますのでご相談ください。
  9. その他、面談時に特に詳しく知りたいことがあればお書きください。なお、ご相談いただくことが多い大学院生への経済支援についてはこちらで説明しています。

以上を網羅したことをご確認の上、清水 (h_shimizu.dsc@tmd.ac.jp) までメールをお送りください。

大学院に関する面談およびアンケートについてお願い

当研究室ではあらかじめ受け入れ条件を明示しておりますので、明らかに合致しない方の場合にはメールの時点でお断りさせていただきますが、そうではない多くの方々とは面談をさせていただいております。その場合、メールをいただいてから早いうちに面談のご案内と同時にアンケートのお願いをさせていただきます。面談時間はどうしても時間が限られますので、それに先立って、どのような価値観やお考えの方なのかをこちらも多少なりとも把握させていただきたいと思っております。私のことはこのホームページにいろいろ書いていますが、同じようにゲストでお越しいただく方のことを予め知った上で面談をしたいです。そのため、大変お手数ですが10-15分ほどのアンケートにご協力をお願いいたします。質問に対して「当てはまる」「当てはまらない」など複数の選択肢の中から1つを選んでいただくタイプのアンケートです。

面談の流れですが、こちらからは分野紹介のスライド (30分ほど) を見ていただき、その後質問等にお答えした後、簡単に他の部屋もいくつかご案内しますし、大学院生等ともちょっとした話ができるようにします。

ただ、それに先立って入学を検討されている方みなさんに高校在学〜現在の間の自己紹介等をお願いしております。形式は自由で、パワポで作る方もいれば、大きな1枚もののポスターをつくってpdfでくださった方もいますし、自己紹介動画や自作のwebサイトを使った方もいました。自己紹介の時間も自由で、スライド3枚でも30枚でも構いません (が、みなさんが受け入れ側になったときに学生さんの何が知りたいのかを想像してプレゼンを作って下さい。相手が知りたいことをメインに組み立てるのはプレゼンの基本です)。そういった資料を面談前日までに清水にメールで送ってください。当日はその資料を映写できるよう準備させていただきます。

どのような方なのかなるべく多く知って理解したいと思っています。例えばこれまでどんな人生を歩んできたのか、これまでの研究内容とその主要な結果 (基礎検討をしている段階とか、そもそも研究をしていないでも可ですが、これまでの取り組みについて教えて下さい。博士課程を希望する学生さんは必須ですし、修士課程希望の学生さんも卒業研究について教えて下さい。当然機密を守りますので、まだ未発表のデータでも差し支えなければお見せいただければ幸いです)、広い意味のライフサイエンスではない専攻だったのであればなぜ生命科学・医療の分野に変更するのか類似領域を研究している他の研究室ではなく清水研に見学に来た理由、今はどんなことに興味があるのか、今後どのようなキャリアパスを考えているのか。略歴を見るだけでは分からないことも含めて、ご自身のやり方で自己PRしてください。趣味の話をスライド何枚にもわたってする方もいますが、そういうのはコンパクトにまとめていただき、太字の項目に力点をおいていただけると幸いです。

いただいた資料は当日面談予定の当研究室メンバー全員にあらかじめシェアさせていただきます。

面談時間は用意していただく自己紹介 + 私からの分野紹介で1時間、ちょっとした学内ツアー + ラボメンバーとのミニ対談で小1時間、合わせて2時間前後です。

※自己紹介は非常に大切なスキルでして、研究者の最初の登竜門でもある学振特別研究員 (優秀な大学院生が国から月20万の給料をもらえる制度) の申請書にも自己紹介欄がありますし、卒業後にポスドクや大学教員ポストを獲得する時、大型の研究費を申請するときなどにも自己PRを含むプレゼン選考があります。ぜひその練習にしてください。

※ 留学生の方はご希望であれば英語による面談を行います。その際には通常の面談に加えて、日本語による意思疎通がどの程度できるかも合わせて確認させていただきます。

面談後の流れについて

面談にお越しいただき、いろいろな選択肢を検討した上で、当分野を第1志望として出願したいという方は後日メールでお知らせください (本命は他大学で、当教室は第2志望以下だけど滑り止めで出願したいというのは受付しません。本気で私達のチームに加わりたい方に席をお譲りください)。

本学においては希望する研究室の分野長 (清水) からの「出願許可」が院試の出願に必要になります。出願許可をメールでもらったら、そのメールはきちんと保存しておいてください。願書を提出後、出願許可を得ているのか証拠を出してほしいと事務から言われる可能性があります。