当研究室に見学にいらっしゃる方には双方向性の事前論文輪読会pre-JCへの参加をオススメします 私達の研究室では数々の内部勉強会をしていますが、そのうちの1つであるpre-JCに時間が許せばぜひ参加してみてください。なかなか研究室の論文輪読会 (うちではjournal club, JCといいます) って上の先生や先輩方がいて1年目のうちから質問するのは勇気もいりますし分からないことも多く議論についていくのは大変ですよね。当研究室のpre-JCは、JCに先立って行われる1年生のためだけの事前勉強会です。チューターとなる教員1名の他はみんな1年生なので、「こんなこと聞いて大丈夫かな?」などと身構える必要は全くありません。自分が分からないところは他のみんなも分かっていないところ、ぜひ1年生とチューターみんなで議論し理解を深めてください。 たくさんの論文をただ読む (量をこなす) だけでは科学力はつきません。多読と精読の両方がトレーニングとしては必要なのです。JCはこのうち精読を行うための訓練です。日本のほとんどのラボでは、論文輪読会は30分、あるいはせいぜい1時間でしょう。当教室のJCでは2時間がデフォルトで、さらに1年次の新人学生さんたちにはpre-JCでさらに2時間使っています。新人学生の勉強のために、1つの論文に4時間も仲間や先生たちと討論させてもらえるラボはおそらく清水研しかないでしょう。また、インプットしてもアウトプットできなかったら何の意味もありません。自分の言葉で論文の図を毎週のように説明する訓練の機会をもらえる研究室も、かなり少ないと思います。筋トレでも何でも、自分に継続的に負荷をかけるからこそ成長があるわけです。 研究室見学にいらっしゃる方は、ぜひpre-JCにもご参加ください。ゲスト参加した方々 (一部だけですが下の写真など) はみなさんとても驚いて大変勉強になったとおっしゃっています。 慶應義塾大学薬学部3年生の方の感想 (抜粋): 清水教授の教育観が随所に溢れていることを一番実感したのはpre-JCです。清水研のラボ教育ポリシーには積極的発言習慣が記載されています。実際に、清水研の学生さんは積極性に溢れており、活発な討論に圧倒されました。また、彼らの論文の図表を論理的に深く読み解く力にも驚かされました。このような、学生全体を巻き込んだJournal clubのおかげで、私自身も深く論文を理解することができました。 東京大学医学部2年生の方の感想 (抜粋): pre-JCでは、Labの学生とメンターの方々と一緒に、論文の大枠からFigureの細かい解釈まで、意見を交わしながら理解を深めました。