東京科学大学 (Science Tokyo) 総合研究院 / 大学院医歯学総合研究科の当研究室を進学先の候補の1つに考えていただきありがとうございます。清水はこれまでたくさんのケースを見てきましたが、自分と価値観が近いところに行くのがHappyな大学院生活を送る大事な要素の1つだと思っています。

研究自体の挑戦は避けられませんが、研究環境や人間関係など周辺要素については快適さを重視しています。人の価値観は過去の影響を強く受けますし行動にも現れます。これまでの研究等のエピソードは挫折も含めてConnecting the dotsに拙文ですが掲載していますので、まずは一度全てお読みいただき、清水がどのような考えの人なのか、ご自身と価値観のずれがないかをご確認ください。

これ以外に、もしご興味があれば清水の私見 (いずれも所属機関を代表するものではございません) を

で公開しているので、それぞれのトピックスについてどのように考えている人なのか、ということも垣間見えるでしょう。中でも、太字の4つのエッセイは重要です。

研究室の特徴・教育方針のおさらい (必ずご確認ください)

当研究室は他の多くの研究室と同様に精力的に研究に取り組んでいるという共通点がある一方で、教育に関する考え方には多くの研究室とは異なる戦略をとっています。他のページに書いていることと同じですが、特に大事な点を (長文になりますが) 今一度ご確認ください。 

一昔前と異なり、研究にせよ社会にせよ変化がとても速い現代では、大学院時代に自分が取り組んだ研究テーマやその延長、あるいは特殊な機械の操作法など、いわゆる「一芸」のみではこれから40年間も研究者としてやっていくのは困難です。しかしながら裏を返せばこれは非常に大きなチャンスでもあります。AIにせよ量子コンピューターにせよバイオテクノロジーにせよ何にせよ、世界中の非常に優れた人や企業が画期的な技術を次々に開発してくれるということは、それらをきちんと理解・評価し自分の研究に取り組むことで、そうした天才たちの肩にのって大きな発見ができるということなのです。もちろん、それには頭を柔軟にして新しい考え方にしっかりとキャッチアップすることが不可欠です。清水研にはそのためにカリキュラムを綿密に組んだ内部勉強会 (ラボ内ゼミ) があり、それ以外に医療従事者でない方に向けた医学の講習会や英語が堪能でない方に向けたスピーキング指導など (両者合わせて「朝活」) があります。

研究者としての下積み時代である大学院で身につけるべき大事なことはいくつもありますが、その中でも自分で課題を見つけ自分でそれに対処する方法を企画する方法、新しいことを躊躇なく学びそれを真っ先に自分の研究等に取り組む方法、そして論理的思考力、この3つはとても大事です。清水研では、その土台とするべく、医療・生命科学・情報科学、そしてこれらの融合としての創薬など広範な領域に関する徹底した教育を行ないますし、研究計画の立案から指導します。博士号をとったら自分でプロジェクトを立案できなければなりませんが、大学院時代に訓練していないのに博士号をとったとたんにいきなりできるということはありません。大学院生から何度も立案経験をして、その都度建設的なダメ出しが入るからこそ、そういう立案能力、計画書作成能力も磨かれていくのです。

また、論理的思考力についても研究のかなり速い段階から清水と1:1で論文の共同執筆を開始します。同じ時間に原稿を開き討論しながら原稿を作り上げていくことを月に2回ペースで定期的にやっていれば、アウトプット (論文執筆) やそれに必要な論理的思考力、構成力は顕著に高まります。多くの研究室だとそういった指導は数年間の集大成として論文の原稿を作った後に先生に1-2回していただけるくらいかと思いますが、当研究室では月2ペースですので実践経験が桁違いです。博士課程の学生は、実際の研究費申請書を執筆して申請する経験も多数あります。また、腰を据えて取り組むメインテーマの他に、研究の基礎力を十分に培った後に取り組む超速intensiveがあり、3ヶ月に1本くらいのペースで論文を書いていきます (トップレベルの情報系の研究者にとってはこのペースは普通のことです)。

教育をどこよりも徹底的に、そして研究も大学院時代段違いの成果を出すということは、それだけ多くの自己投資時間が必要ということ。清水研には本気で研究者を目指す学生たちが全国から集まっています。そうした仲間と切磋琢磨し、熱く議論する、そうしたことができるのも清水研の特徴です。また、みなさんと同じように本気で研究者を目指したいという方が清水研の門を叩き、その卒業生が研究者として巣立っていくということがこれから30年近くにわたって繰り返されます。横 (同期や現在のメンバー) だけでなく縦 (30年間の同門生)にも優れた研究者がたくさん輩出されるというのは、みなさんの科学者としての長期的なキャリア形成にも大いにプラスになるでしょう。このように、清水研では研究者を目指す本気の方だけに絞って、どこよりも本気の教育・研究の場、そして将来の研究者ネットワークを提供しています

なぜこれほど「本気の下積み」を重視するのか。それは、ここから10年以内が”Dreamtime”であり、個人のキャリア形成において他に類を見ないほど重要な期間だからです。「本気の下積み」を経て得られる圧倒的な経験値や圧倒的なポテンシャルはもちろんのこと、清水研で博士号を取得した研究者は海外に行ってもいきなりスターポスドクです (清水は米国Harvard Medical SchoolやMITに留学していたので世界のトップレベルがどういうものかは分かっています)。圧倒的に広い学問領域を系統的に学び、もちろん自身の研究テーマにも圧倒的に取り組むから圧倒的な成果を出せるという、実にシンプルな理屈です。

当研究室では「凡人さん」(失礼!) を歓迎しておりますし、むしろはじめから何も教えなくても学術研究を遂行し論文掲載できるような天才タイプの方は他の環境の方が輝けるかもしれません。「凡人」なのに研究者になりたいというdreamを本気で追いかけられるのは、本気で教育してくれる、本気で挑戦できる、そんな夢のような特権がある大学院時代に誰よりも深く徹底的に学び、誰よりも研究で試行錯誤し、誰よりもアウトプットの修練を積むしかありません。大学院時代は、専門家からのフィードバックを受けられる貴重な学びの期間です。卒業後は独立した研究者として扱われるため、この時期に徹底的に学び、成長しておくことが将来の礎となります。これから10年 (以内)の”Dreamtime”, そのうちで特に大事なのが大学院教育なのです。

当研究室のラボポリシーは、科学者にとって最高のパラダイスであり次世代を担う研究者のインキュベーターをつくることで、特に「個人もチームも共に大きく成長する」ことを志向しています。長々と書いてきましたが、研究者として本気で成長したいという志の高い方からの挑戦を研究室メンバー一同みな心待ちにしております。

(上) 本学の大学院生リトリート (全体の研究発表会) において、学長先生から直々に特別賞をいただく当研究室の大学院生

(右) 卒業までに1,000万円を超える大型の給付型奨学金を勝ち取った当研究室の大学院生たち。歴代の学長先生のお写真が飾られている格式高い特別会議室で、採択学生たちを代表として当研究室の学生が挨拶を行いました (1位だったということでしょうか?)。清水研はScience Tokyoで最も採択率が高い研究室の1つで、アカデミアを志望する学生たちは全員何らかの収入がある状態になっています。
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清水研の学生が博士課程在学中に出す筆頭著者論文数 (中央値)
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清水研の学生が博士課程在学中に経験する学会発表数 (中央値)
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清水研に2年以上在籍するアカデミア志望の博士課程学生の学振DC等の給付型奨学金獲得率 (実績値)
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研究職を希望する博士課程卒業生のjob hunting成功率 (創設3年でまだ博士卒業生不在の為目標値、鋭意努力中)

さあ、次は君が清水研で大いに大活躍する番ですよ!

大学院面談・見学を希望する方へ

当研究室を志望する方は入学まで次のような流れになります。

  • メールによるお問い合わせ
  • 対面での面談・研究室見学
  • 出願許可依頼・出願・院試・オンライン顔合わせ・事前勉強会

順番にご説明いたします。

メールによるお問い合わせ

当研究室の方針や考え方をご理解いただいた上で、清水研をとても前向きに考えている (面談・見学をしたい) という方はぜひお気軽にメールでお問い合わせください。件名は「2027年度博士課程について問い合わせ (東京科学大・清水秀幸)」のように、「入学希望年度、修士・博士課程のどちらについてのお問い合わせなのか、現在の所属とお名前」が分かるようにしてください。現在募集しているのは2026年4月入学 (清水研4期生) の博士課程2027年4月入学 (清水研5期生) の修士・博士課程です。メールにお書きいただきたい項目は次の通りです。

  • 出身高校およびそこを卒業してから現在までの略歴を加えた上で、当研究室の志望理由を教えてください
  • ご自身の中期長的なキャリアプランについて教えてください。修士課程に入る方は2年後に修士をとった後の、博士課程に入る方は4年 (場合によっては3年) 後の博士をとった後からのプランをお伺いしています。
  • 理想の大学院生活について教えてください。例えば「平日は朝10時から夕方6時まで研究室で研究活動。土曜日はゼミの予習をして、土曜日午後・日祝はリフレッシュ。8月にはIT系の会社へインターンにいき産業界を勉強する」のような時間の使い方に関することと、「清水研に在籍する〇〇年間で学会発表を〜回、論文発表を〜回」のようなアウトプットの目標の2つの意味で「理想の大学院生活」をお伺いしています。
  • 学術研究の世界では情報収集もアウトプットも英語で行われているため、清水研では独自の語学力基準を設定しています。学術研究の訓練を開始するにあたってこの基準を満たす十分な基礎英語力があるのか、もし現時点でないならば入学までにどのように達成したいのかをご教示ください
  • (もしあれば) その他の事項として、面談の際に特に聞きたい質問、見学時にぜひ話をしたい個別の学生、大学院生として当研究室で研究をする際に必要な特別な配慮等 (例えばライフイベントでの配慮や、何らかの事情がありバリアフリー・耳栓等の使用など) がもしあればお知らせください。ご相談いただくことが多い大学院生への経済支援についてはこちら、大学院入試に向けた先輩からのアドバイスの概要はこちらにあります。

これ以外にはその他の自己PRなどを書いていただいても 書かなくてもご自由です。内容を今一度ご確認の上、清水 (h_shimizu.dsc@tmd.ac.jp) までメールをお送りください。必要に応じて1, 2点ほど追加でお伺いすることがあるかもしれません。

対面での面談・研究室見学

いただいたメール等を拝読させていただき、受け入れできる可能性が高い方にはぜひ対面の面談 (ラボ見学) にお越しいただきたいと存じます。大学院選びはみなさんにとって人生の岐路の1つであることは重々承知しております。そのためぜひ (良いところもそうでないところも) いろいろご覧になって進学先を検討していただきたいと考えており、現役の学生さんたちとのランチ交流会やラボ見学、学内ツアーも合わせてトータル3時間の構成になっています。長いなと思うかもしれませんが、実際にいらした方はみなさんあっという間だったとおっしゃいます。

面談当日には「自己紹介スライド」が必要になります。高校在学中あるいは大学入学後〜現在の間の自己紹介/自己PR・現在取り組んでいる卒研などの概要 (研究経験はなくても可)・なぜ清水研なのか・卒後どのように学術なり医療なり世界に貢献したいのか等をスライド10枚程度で準備していただき、面談前日の夜までに清水へメールで送付していただく必要があります。もし可能なら、で結構ですが、スライドのどこかにご自身が写っている写真を入れていただけると助かります。私達の研究室には、年間で30名ほどの見学の方が来ていますので、写真が入っていないと後でどんな方だったか思い出しにくくなります (こちら側の都合ですみません)。

大きな流れとしては

  • 10:30-11:30 自己紹介と清水からのラボ紹介
  • 11:30-12:00 ラボ内見学
  • 12:00-12:50 学生たちとランチ交流会
  • 12:50-13:30 学内ツアー

というものですが、もしどうしても都合が悪いなどあれば柔軟に変更可能です。

※ 留学生の方はご希望であれば英語による面談・ツアーを行います。その際には通常の面談に加えて、日本語による意思疎通がどの程度できるかも合わせて確認させていただきます。面談/院試の時は日本語がそれほど得意でなくても英語がしっかりしていれば構いませんが、ラボ内の大学院生向けの勉強会は日本語で行われていますので、入学までにJLPT N1レベルに到達できていないと学問以前に言葉の点で大きな苦労をすると思います。

※ For international students, we can arrange interviews and tours in English upon request. During these sessions, we will also assess your ability to communicate in Japanese. While you do not need to be fluent in Japanese for the interview or graduate school entrance exam, please note that study sessions for graduate students in the laboratory are conducted in Japanese. Therefore, if you have not achieved the JLPT N1 level by the time of enrollment, you may face significant challenges in terms of language before even beginning your academic studies.

出願許可依頼・出願・院試・オンライン顔合わせ・事前勉強会

本学医歯学系 (旧 東京医科歯科大学) においては希望する研究室の分野長からの「出願許可」が院試の出願に必要になります。見学にお越しいただき、いろいろな選択肢を検討した上で、当分野を第1志望として出願したいという方は後日メールでお知らせください (第2志望、いわば滑り止めで出願したいというのは受付できません。本気で私達のチームに加わりたい方に席をお譲りください)。 

基本的な方針として、わざわざ時間を割いて当研究室まで面談にお越しいただいた方にはぜひ受験していただきたいと考えておりますので「出願許可」をする予定ではありますが、お互いの相性や方向性などを総合的に検討した上で出願についてお返事させていただきます。

出願許可をメールでもらったら、そのメールはきちんと保存しておいてください。願書を提出後、出願許可を得ているのか証拠を出してほしいと事務から言われる可能性があります。

なお、出願完了したら書留の控えの写真やPDFとともに清水宛に出願完了のメールをしてください。

修士課程の試験は8月上旬ですが、もしお時間があれば試験後には少し当研究室にお越しいただき先輩学生も交えて1-2時間ほどお話をしたいと思います。博士課程の試験は9月下旬ですが、こちらも同様です。参加できなくても大丈夫です。

試験に合格後には社会人の礼儀として来年度からお世話になりますという合格の報告をしてください。当方はその際に予習用コンテンツ (onlineページへのアクセス権) をお渡しするので、そこから計画的に予習等をお願いいたします (全200時間ほどかかりますので、およそ1日1時間ペースで半年程度) いたします。

11月下旬 (例年ですと11/23 勤労感謝の日の夕方) に大学院試験合格者の方々と当研究室の全員がオンラインではじめての顔合わせを行います。そしてその後からオンラインでアクセスできる予習用教材を提供し、また12~1月にかけてオンラインで全5回のデータサイエンスの入門レベルの勉強会を行います (例年ですと毎週 火曜日18時から19:30)。

公式には社会人と同じで新年度4月1日 (土日の場合は一番早い月曜日) から清水研での生活がスタートしますので、引っ越しが必要な方はそれまでにお願いします (実際には4/1よりも早く来る方が多いです)。今の研究や仕事などを清水研に来てからも継続することは難しいので、現在の (清水研に来る前の) プロジェクトや診療等の引き継ぎ等が必要でしたら計画的にお願いいたします