医科歯科の中にも広い意味でのデータサイエンスをやっている先生は何人もいらっしゃいますが、それらの先生方は医師免許やその他医療系の診療現場での経験、バイオ実験系の研究実績、海外での研究経験がない方がほとんどです。私は医学よりも前から情報科学に触れており数々の賞もいただいてきました。医師免許をとって研修医も修了し、その後も非常勤ですが内科医として診療に携わってきたので医療現場のことは理解しています。また大学院時代はいくつかのデータサイエンス論文を出していますが、それとは別に実験系の論文で博士号をとりました。さらに、アメリカHarvard Medical Schoolへの研究留学もしており国際的な視点も身につけています。このように医学・生命科学・情報科学のトリプルメジャーである先生は日本国内にはほぼいらっしゃいません。他の先生方と比べみなさんとバックグランドが近いこともあり、国際的な視座も含め多様な見地からより広範な学びを提供できるでしょう。
清水は自分自身が学部生だった頃に筆頭著者として論文発表 (Shimizu H. et al., 2011) させていただいたり他にもさまざまな学びの機会があった (学部生時代のエピソードはこちら)ため、学部生時代における研究教育の重要性を誰よりも深く理解しており、これまでもBiomedical Data Science Clubやオンライン研究指導を通じて医科歯科大学だけでなく多様な学部生らに教育をしてきましたし、他大学の医学生に筆頭著者として論文発表をさせたことも複数あります。研究実践プログラムはオフラインも併用できるので、さらに大きな学びがあるでしょう。
研究が始まったら、slackで常時清水および大学院生とやりとりしつつ、1ヶ月に1回ほど進捗をzoomで発表していただきfeedbackを行います。この報告会は、研究実践プログラムに通う他の学部生と合同で行われます。また、研究論文に触れる機会を増やしていただくために、Biomedical Data Science Club にも加入していただいて全国の意欲的な学部生らと一緒に論文抄読・討論会を隔週で行います。