博田 悠斗 (Yuto Hakata)

東京医科歯科大学 医歯学総合研究科 修士課程1年 (MS Candidate, 清水研2期生) /  Biomedical Data Science Club 幹事

【自己紹介・ひとこと】

コロナ禍に入った大学入学時より医学に惹かれ、学部三年時より清水先生のコミュニティにお世話になっておりました。その際に、周りのレベルが非常に高いと感じたと同時に、ラボの皆様が楽しそうに議論や研究をされている姿が印象的であったことから、修士課程では、あえて厳しいとされている本研究室への配属を希望しました。

学部では経営工学を扱っていたため、生物や医学の分野、情報数理分野ともに今から相当の努力が必要だと思いますが、サイエンスのレベルを底上げすることができるよう、日々頑張ります。

在籍期間: 2024.4~
  • 東京都出身、麻布高等学校卒
  • 2020-2024 早稲田大学 創造理工学部 経営システム工学科
  • 2024-現在 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 修士課程 在学中
  • 偏微分方程式モデルと代謝を理解したAIの統合
  • 神経疾患治療を意図した血液脳関門と細胞膜を通過できる薬物デリバリーを生成できるAIの開発

学部卒業論文:複数の医療機関が個人情報を共有せず機械学習モデルの開発を推進するための連合学習手法の提案

  • 学部時代は、将来研究で使うと考えた物理化学や有機化学などの分野を他学科の方に助けてもらいつつ、勉強を進めていました。

大学院最初の3ヶ月で成長できたこと, 2024.07.31掲載

研究室の数ヶ月の生活を経て気づいたことについて、改めて整理をしたいと思います。

この研究室の最大の特徴は、広範かつ濃密なカリキュラムにあると思います。今年度から開講された「臨床医学エッセンスコース」はその代表例ですが、この勉強会においては週三回、一年間で100回以上にわたって、医師国家試験の試験範囲をほぼ全て網羅するように綿密なカリキュラムが組まれています。学部時代から医学を本格的に学びたかった自分にとって興味深いと思える内容ばかりで、刺激的な毎日となっています。

このコースの他にも、PythonやR、Linuxといったプログラミング言語、ライフサイエンスの知見、さらには有機化学、量子、物理化学をはじめとする科学全般の分野を一通り学ぶ機会が豊富に用意されており、正しい方向性で学習を行うことが可能になっています。

このように、通常では到底不可能なペースで様々な短期間で知識を身に着けることができますが、学習できることはそれだけにとどまりません。

私はこの期間を通じて、周りがまだ誰もやっていない新たなプロジェクトを実現し、かつ世の中に還元される形でアウトプットをするには自分がどのような能力を身につければよいのかについてのヒントを先輩方から吸収させていただきました。

それは例えば、常に自分を更新し、湧き出た発想を分かりやすく伝えることができるある種の優しさを身に着けることなのかもしれません。もしくは、周りと違う方向を向く逆張り力なのかもしれませんし、そもそも周りがどこへ向かおうとしているかという時代を把握する客観性を持つことなのかもしれません。もっと簡単なことで言うと、後輩がついていきたいと思ってもらえるように日々の言葉一つ一つを意識してみたり、未来を語るマインドを常に持って行動したりすることかのかもしれません。はたまた、それら自分の必要な能力や不足している要素を見極め、それを修正しようとする意志なのかもしれません。

私は今後、これらのことを意識しながら、学部時代からの目標であった現状の医療ではできない何かをやり遂げ、人助けを実現するということを達成するために、引き続き頑張りたいと思います。