鈴木 崇英 (Takahide Suzuki)

京都大学大学院薬学研究科 博士課程1年 (清水研3期生) / SPRINGプログラム生

【自己紹介・ひとこと】

膨大なデータの中から新たな薬のタネになる仮説を生み出すことに興味を持っており、学部時代には有害事象やレセプトなどのリアルワールドデータ解析を行ってきましたが、縁あってこちらで学ぶ機会に恵まれました。数理や情報科学の根本を理解して使いこなし、得られた結果の本質を見極める力を養うべく精進していきます。

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在籍期間: 2025.4~
  • 大阪府出身、洛星高等学校卒
  • 2019-2025 京都大学薬学部薬学科(金子周司 教授)
  • 2025–現在  京都大学大学院薬学研究科 博士課程(井上飛鳥 教授)
  • 2025–現在 東京科学大学大学院 医歯学総合研究科 特別研究学生 (京都大学より研究指導委託)

TBD

これまでの主要論文 (数編)

  • Nozawa K, Suzuki T, Kayanuma G, Yamamoto H, Nagayasu K, Shirakawa H, Kaneko S. Lisinopril prevents bullous pemphigoid induced by dipeptidyl peptidase 4 inhibitors via the Mas receptor pathway. Front Immunol. 2023
  • Zhou Z, Nagashima T, Toda C, Kobayashi M, Suzuki T, Nagayasu K, Shirakawa H, Asai S, Kaneko S. Vitamin D supplementation is effective for olanzapine-induced dyslipidemia. Front Pharmacol. 2023

これまでの学会発表

  • 鈴木 崇英, 栢沼 玄, 古田 晴香, 山本 浩貴, 永安 一樹, 白川 久志, 金子 周司. 日米レセプトデータ解析による医薬品処方実態の比較調査研究. 第73回日本薬学会関西支部総会・大会. 2023
  • 鈴木 崇英, 栢沼 玄, 古田 晴香, 山本 浩貴, 永安 一樹, 白川 久志, 金子 周司. 日米レセプトデータ解析による疾患診断の実態調査. 第28回日本薬剤疫学会学術総会. 2023
  • Takahide Suzuki, Gen Kayanuma, Haruka Furuta, Hiroki Yamamoto, Kazuki Nagayasu, Hisashi Shirakawa, Shuji Kaneko. Comparative study of drug prescriptions and disease diagnosis based on analysis of claims databases in Japan and the USA. (日米レセプトデータ解析に基づく医薬品処方および疾患診断実態の比較研究) 第97回日本薬理学会年会. 2023
  • 周 子剣, 長島 卓也, 戸田 千尋, 小林 萌音, 鈴木 崇英, 永安 一樹, 白川 久志, 金子 周司. 臨床ビッグデータに基づくオランザピン誘発脂質異常症に対するビタミンDの予防作用の解明. 日本薬学会第143年会. 2023

これまでの主な研究テーマ 

  • (学部卒業論文)Comparative study of drug prescriptions and disease diagnoses based on analysis of claims databases in Japan and the USA. (日米レセプトデータ解析による医薬品処方及び疾患診断実態の比較研究) 2024

資格 (研究に直接関わるもののみ)

  • 薬剤師免許

趣味・特技・自己PR

  • 趣味:音楽鑑賞(サザンオールスターズほか)

最初の3ヶ月で成長できたこと, 2025.07.03掲載

清水研にお世話になり早くも3ヶ月が経過しました。イレギュラーな形でお世話になることになり、まだまだ先生方や先輩方にご迷惑をかけてばかりですが、ここまで支えてくださった全ての方々に感謝し、ここまでに学んだことや成長したことについて共有させていただきたいと思います。

そもそも私はリアルワールドデータ解析から創薬標的を見出す研究を行っており、疾患発生率を統計学的に解析する疫学的な視点をさらに情報科学的に発展させたいと考えていました。研究室に新しい教授が着任され、同じ方向性の研究を行っているメンバーが全員卒業されたことを機に、BDSCでお世話になっていた清水研で修行させてもらえないかと思い切ってお願いし、派遣研究指導委託生として受け入れて頂いております。

情報系の研究はどうしてもソロプレイになりがちで、オンラインで完結する研究室も多くあると思いますが、清水研の大きな特徴は多くの勉強会を「対面で」行っていることにあると感じています。私は講義等の関係で6月から対面でお世話になっていますが、対面での理解はリモートでお世話になっていた時期と比べても格段に深いものであると感じています。自分にとってはミーティングや勉強会後に皆で集まって話し合ったディスカッションや、全体で聞く程でもないが少し引っかかっていた疑問点を同期と話し合うことに理解のための本質があると強く感じる期間となりました。

もともと頭の回転が早くなく、理解できるまでの時間が他の人より多くかかってしまう自分ですが、数理情報科学から生命科学に至るまで3ヶ月間とみっちりと基礎を叩き込んでいただけたおかげでその時間が少しずつ短くなっていると感じています。また、テーマは違えど「データサイエンスで未来の医療を創る」というミッションに向かって同じ方向を向いているラボメンバーの存在は研究の面でも精神的な面でもすごく大きな存在です。

ここまでの3ヶ月間で、数理科学から機械学習の実装、生命科学実験から臨床医学に至るまでの様々な勉強会と並行して知識を深めながら、研究の計画を立てて実行に移し出せているのは清水研にお世話になっていなければ間違いなくたどり着けなかったでしょう。大変なことも多くありましたが、自分がやってみたい道を貫いてチャレンジをしてよかったと強く感じています。勉強会をはじめとして、清水研は独力で研究を進められるようにするためのサポート環境が他の研究室と比べても群を抜いて充実しています。自分に自信がなくても周りと比べて落ち込むことなく、目の前のことに着実に取り組んでいけば成果は出ると信じて、今後の研究を進めていきます。