増田 咲希 (Saki Masuda)
東京医科歯科大学 医歯学総合研究科 修士課程1年 (MS Candidate, 清水研2期生)
【自己紹介・ひとこと】
バイオインフォマティクスを活用し、生命科学の課題解決に挑戦します。データ解析から得られた知見をもとに実験を行い、結果を検証していくことで、新たな発見をしていきたいと思います。
- 茨城県出身、茨城高等学校卒
- 2020-2024 茨城大学農学部食生命科バイオサイエンスコース
- 2024-現在 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 修士課程 在学中
- ゲノムLLMの開発とGWASとの統合
- 代謝疾患の定量的理解のための酵素パラメーター予測AIの開発
学部卒業論文:エンドウヒゲナガアブラムシの芳香族アルデヒド合成酵素破壊系統の確立と解析
- オリエンテーリング部所属し、第3回IOLD大会in湯ノ岳を部員とともに主催運営。
- 第30回茨城県スポーツ少年団駅伝競走大会 女子の部 区間賞
- ランニング
- 料理
大学院最初の3ヶ月で成長できたこと, 2024.07.31掲載
清水研に入学してから早くも3ヶ月が経過しました。この期間に成長できたことを記していきます。ご一読いただければ幸いです。
私が入学して最初に体感したのは、研究に対する基礎体力を養うための勉強会の重要性です。研究を進めるにあたって医学の知識は必要不可欠なものであり、最初に「人体の構造と機能」といった知識を短期間で学ぶことが求められました。個人的には臨床医の先生方からみた視点や疾患について基本的なレベルをカバーするため非常に勉強になりました。また清水研の勉強会は自らが学んだことを他のメンバーに説明する形式で進行します。主体性や分かりやすく説明することが必要であるため、初めは伝える難しさに直面しました。これを経て、同期たちの説明の仕方を真似たり、原稿を準備したりで沢山調べることができたため結果的に知識が自分のものへ身に付いたと感じております。
さらに清水研に入ったことで、Journal Clubや実践編といった論文を精読し、内容を説明する機会が増えました。最初は論文の内容を理解することが難しく、分からない単語や図表に苦戦しましたが、pre-JCという論文の疑問点を解消する勉強会に私は沢山助けられました。初めは論文を読んでも分からないことだらけで、それぞれ単語の意味を調べるだけで精一杯で各figureが何を示していて、どのような意図があるのか。何故この実験をしているのかまで読み取ることができませんでした。しかし、pre-JCでは経験豊富な先輩方や異なるバックグランドよりそれぞれ強みを持つ同期たちとディスカッションを通して学ぶことができ、自身では持っていなかった着眼点から実験の意図した部分を学ぶことができます。個人的には先生方や先輩方には教えていただくばかりで、ご迷惑をおかけしていることは十分承知していますが、この勉強会によって計画書を書く際の文献読み等に役に立ち、研究における基盤を形成できていると実感しています。これらの勉強会を通して以前よりも圧倒的に文献を読む量が増え、少しずつではありますが、図表の意味やこの結果を通してどんなことを示したいのかを理解できるようになりました。
バイオインフォマティクスを始めとした新しい領域に飛び込み、0からスタートすることは難しいと思います。分からないことがあっても、投げ出さずに時間をかけて勉強すれば、どこかで必ず理解に繋がっていくと思います。バックグランドが違うために現段階では不安なことも多いかもしれませんが、一研究者として成長できる当研究室を進学先の一つとして検討してくだされば幸いです。