Research Policy

当分野は将来的に研究室主宰者 (PI) として自ら研究グループ等を率い医療の課題に挑戦していくという気概に溢れた優秀な若手のメンバーから構成されています。当分野で研究を推進する上で大事にしていること、いわばphilosophyを、研究者の (ゴールではなく) スタート地点である「PI」をもじって3つのP, 3つのIとして掲げています。

Be Passionate

研究には必ず大きな困難が訪れますが、それを乗り越える「情熱」が不可欠です。逆にいえば、そういう困難があっても没頭できるワクワクするようなテーマを選ぶのが重要です。また、熱意は周囲に波及します。熱意を持って研究をすることで周囲にもいい影響を与え、今度は彼らの熱意として自分に返ってきます。

Be Proactive

日本人が唯一西洋の研究者に足りないものは、積極性です。自ら考え積極的に動くこと、ミーティングやセミナーでは必ず発言することはPIになるための第一歩です。PROと書いているように「実際に何かが起こる前に自ら率先して動く」ことを意識してください。研究も同じです。流行が来てからやり始めても遅いです。流行が来る前から次に来る波を予想し、そこに投資をしておくのです。

Be Professional

いかに研究歴が浅くても、税金を使って研究をさせていただいている以上、プロでなければなりません。
自分の研究テーマについて3ヶ月も取り組んでいるのに、医科歯科大学の中でもっと詳しい人がいる、なんていうのは許されません。
自分がやっているそのピンポイントのテーマについては、世界で一番詳しくなければいけないのです。

また、それは前提の上で細かいところにもプロ意識で望まなければなりません。「神は細部に宿る」ともいいます。小さなところでは書類1枚、スライド1枚からいい意味のこだわりを持つことが大事です。

Be innovative

すでに解ける問題を問いても何の意味もありません。リスクを過度に恐れず革新的な研究をして次世代の医療に貢献したいと考えています。人生は1度切り、大きな挑戦をせずに自分の心に嘘をついて安定を選んでしまったら、大きな後悔が死ぬまで残ります。残りの人生で今が一番若い時です。本当に大事な大きな課題にチャレンジしましょう。

Be intellectual

研究は膨大な先人たちの叡智の上に成り立っています。そのような知を常に貪欲に吸収し続け、研究テーマについて思考を繰り返すことが必要です。知を崇拝し、常に貪欲に学ぶのは当然のこと。さらにプラスして、知をアウトプットし科学界に微力ながら還元し続けることが求められます。情報発信をする、人に教える、討論する姿勢が、次のステージへの飛躍を可能にします。

Be Interactive

研究は個人競技ではありません。特に最近は各領域が高度化しており、一人では後世にも語り継がれるような真に重要な研究成果を生み出すことは困難です。さまざまなバックグランドの人たちと建設的な討論や共同研究が不可欠です。専門的な知識や技術、実績を持った上で、立場に関係なくフラットに、そしてフットワーク軽く交流していける社交性・協調性が必須です。

自分の可能性を信じて一緒に頑張りましょう!