論文アウトプットを最大化する超速intensiveコース 研究者になるためのトレーニング時代には、数年単位で時間のかかる挑戦的で大きなテーマを追いかける一方で、よりショートスパンで研究成果をまとめあげ論文を書く訓練も不可欠と考えています。私も恩師から松竹梅のテーマを持てと言われましたが、手堅い研究テーマをしっかりとこなして論文を出していくことも大きなテーマに取り組むことと同じくらい重要です。圧倒的な研究成果、つまりは筆頭著者としての論文を発表して、研究者として次に羽ばたく糧としてほしい、そんな思いから超速intensiveを2025年から開始しました。このプログラムでは、わずか3ヶ月で研究成果としてまとめ1本の筆頭著者論文を発表します。もともと情報科学の研究では (activityの高い方は) 数ヶ月で1つまとめ上げていますが、それを生命医科学フィールドで行おうという取り組みです。清水研に来たばかりの1年目の学生さんには難しいですが、内部勉強会等でさまざまな知識やスキルを身につけ、そして1年ほど研究経験を得た後に、研究者志望の方を「超速」にご招待します。 超速においては1チーム2名ないし3名 (+清水) という構成でラボ内の共同研究として進めます。テーマや方針は3ヶ月でまとめられそうなものを清水が選定した後に共有され、チーム全員equally contributionとして (各自の本業テーマをやりながら) 主体的に取り組みます。研究ノートやコードやリソースなどはすべて共有、週に2回のペースで清水の部屋でチームmeetingをしながら次の方針を立てます。3ヶ月に1つということは、1年で4本の1st, co-1st論文が期待できるということであり、例えば修士2年生の方が4つも論文があればD進後に学振DCなどの獲得にもかなり近づくでしょう。博士課程からいらっしゃる方も、卒業までの間には10を超える1st, co-1st論文 (+数年単位で取り組んだ「大きな論文」) があるわけで、その先に海外留学を考えている方は海外留学フェローシップ、日本国内での研究を考えている方は国内の正規ポジションや自身を代表者とする科研費獲得、あるいはより大きな「さきがけ」などのグラントも十分合格圏に入ってくるでしょう。ソフトスキルとしては、例えば卒業までに筆頭著者として1つ2つの論文執筆経験がある方に比べて、その10倍プロジェクトに主体的に関わり研究をまとめあげる経験をしているわけですので、そういった面でも卒業後に大きな飛躍が期待できます。どこよりも圧倒的に成長できる研究室を目指して2025年2月からはじまったばかりの新たな取り組みですが、研究者になりたいという方からの本気の挑戦お待ちしております。志を同じくする同志たちと一緒に大きく飛躍してください。