ちなみに海外事情として、Harvard Medical Schoolでは大学院で博士号をとるまでの間に全員少なくとも3つのラボを経験することになります。ドイツの名門大学から短期留学で来ていた修士課程の学生も、ドイツでも博士号をとるまで1つのラボしか経験したことがないというのはありえないと言っていました。もし学部から博士までずっと同じラボにいるのが普通だと思っていたら、それは国際的にはかなり異質です。複数の研究室をまたぐことで、それらの人的ネットワークも構築できます。欧米に比べて最近の日本の研究力が落ちているのはいろいろな要素がありますが、私はこういった要因もかなり大きいと思っています。