学部学生さんからよくいただく質問と私的な回答

このページには学部生さんからしばしば聞かれる質問について清水の考えをまとめています。

実は、科学者というのはかなり特殊な職業です。

世間の職業には、大きく分けて二種類あります。ルーチンワーカーとクリエーターです。前者は基本的には毎日同じことの繰り返しですし、そこに個性を出すことを求められるような仕事ではありません。例えば、一般的な公務員、電車やバスやタクシーの運転手、チェーン店に勤める方、他にもよく見回せば世の中のほとんどの仕事は極論すればルーチンワークです。もちろんルーチンワーカーにも個性を発揮する方はいらっしゃいますよ。例えばですがトラックに個性的な飾りをつけて運転するなどです。でもそれらは本業である運送とは関係のない範囲でやっているのであって、仕事の本質ではありません。こういったお仕事で個性を発揮されては世の中が成り立たないのです。市役所の窓口に行って担当者によって違うことを言われたら困りますよね? 世の中の仕事の少なくとも95%はルーチンワークですし、医師や薬剤師の仕事も (高度な専門性はありますが) ルーチンワークが大部分を占めるといっていいでしょう。

これに対して、個性を主張することで生活をしている人がクリエーターです。同業者と同じことをしたら全く評価されない仕事をしている人で、例えば芸術家や脚本家、芸能人、スポーツ選手、プロのYouTuberなどが当てはまります。新たな価値を創造・付加することこそがクリエーターの宿命です。この点で科学者も全く同じだということはわかりますね。これらクリエーターには国境の壁はありませんから、当然世界を相手にしていくことになります。冒頭でクリエイターはかなり特殊な職業といったのは、世の中のほとんど全てを占めるルーチンワーカーの区分には当てはまらないからです。

将来的に目指す科学者像はという問いには、「イチローや松井になること」というのが答えです。世界一流と言われるクリエーターとなることが究極の目標でしょう。

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。